京都・裏寺 メシと酒「百練」

第145回 憂歌団ふたたび編

「たくわん」という歌がありました。

随分前の憂歌団の歌に「たくわん」という歌がありました。「こんな時にもあいつのことを思い出すなんて腹が減って眠れねえのに思い出すなんて」で始まる歌です。たぶん思い出せない人が多いと思うけど、聞けば一発であの頃のようにソラで歌えるはずです。

歌のフレーズやメロディーやジャケットはまるで返りのきいた魚の骨のように俺達のどこかに今でも刺さっていたりします。もう随分時間が経ったのでその魚の骨はからだの一部と同じようになっています。 だとすれば憂歌団の骨がたくさん刺さっている人はこの京都にも多いような気がします。正味、ズタズタにいっぱい刺さっています。

バッカスの福音書その4の1の2章にこうあります。
“そこにある条件で飲みなさい。そこにないアテを欲しがってはならない。予期せぬことが起こったときはそのグラスを手にとりなさい。そのおちょこを手にとりなさい。グラスがあったところを見るとそのカウンターには、グラスを上げ下げした数と同じだけ輪っかがあるはず。いくつもの輪のグラスのあとが喜んでいる。あなたそのものがその店に含まれている。そこにある条件を祝福なさい。”

そして憂歌団が歌います。「嫌んなった もう駄目さ だけど クサるのは止めとこう」このフレーズの骨も刺さったままでいっぱいやりましょう。  もうこれだけ寒いと怒濤の熱燗、火照りそうな焼酎、ホヤの塩辛にミノ天に貝塚が出来るほどの貝。寒いから熱い酒がある。暑い時には冷えたビールがある。世の中にはそんなことがたくさんある。 さあ今年もいよいよ第四コーナーに入ろうとしています。今宵の百練聞いて語る祭は憂歌団。渋いドラムを聞きましょう。カマンベール。

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