京都・裏寺 メシと酒「百練」

第89回 ハウンド・ドッグ編

大友康平は変な奴です、きっと。

「ワイングラスのシェリーを飲みほせば グラスの中にお前のラブリーアイズ」なんです。百練恒例聞いて語る祭は木曜日なんですがこの歌は嵐の金曜日なんです。ハウンド・ドッグのデビュー曲。この歌の中で「嵐がやんだら 帰ろうダウンタウン」が出てきます。ダウンタウンとは裏寺のことです。大友康平は変な奴です。さあもう九月、空が高くなって秋になりました。いよいよ百練はヴィンテージ鍋を始めました。その鍋を見るだけで人生を感じます。フォルテシモです。あの橋をわたるときです。バッキーもこないに書いています。そして下町も高級も腹が立つや泣きそうになるや嬉しくて走り回りたくなるようなことを俺らに向かって投げてくる。抉るようなインコースや手が出ないアウトコースのボールを無意識にまたは意識的に店が投げてくる。だからややこしい。だから街の飲み食いはゴキゲンなのである。これはローマでもソウルでも同じ。おいしいおいしくないや高い安いやサービスがいい悪いなどでは済ますことが出来ない、街と俺の、今とこの店の、この店とこのつらさと、つらさを癒すこの街の、二度と帰らぬ今宵のグラス、いきなり現れたあんなことこんなことがその店の料理に含まれる時こそ、その街のその時の最高の料理だと思っている。さあ今夜はハウンド・ドッグ。大友康平は変な奴です、きっと。さあ、カマンベール。シュー。

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