京都・裏寺 メシと酒「百練」

第288回 石原裕次郎と八代亜紀編

伝えたいものは洒落た感じのなにかです。

石原裕次郎が歌っていた“俺はお前に弱いんだ”という歌を作曲したのはバッキー白片です。
そのせいもあって私は子供の頃からこの歌をそらで三番まで歌っていました。

中学も行ってない子供なのに
“好きだと云えぬ 何故云えぬ 古い傷あとあるからさ ただそれだけ”の部分や
“やさしく抱いて 何故やれぬ うぶなお前をみつめたら ただ泣けるぜ”の歌詞に
グッときていたのはなんだったんでしょう。そうなんです。子供をなめたらあかんのです。みんなわかっているんです。

あー、そんな話と違いました。今夜の裏寺・百練は石原裕次郎と八代亜紀なんです。別れの夜明けも二人の世界も赤いハンカチも流れます。そして舟唄もしのび恋も雨の慕情もかかります。

そして今日から河原町の高島屋のグランドホールで木村英輝さんのキーヤンコレクション 檜舞台・琳派・ロックという特別展覧会が始まっています。高島屋の至近距離にあって百練もシアワセです。

さあ今宵はチョットしっぽりと錆びたナイフと赤いハンカチです。カマンベール。2015/9/3

続・百練の聞いて語る祭り

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