京都・裏寺 メシと酒「百練」

第278回 B.B.キング編

裏寺は路地の国なのだ。

初めてブルースを聞いたのは小学生の頃にテレビで知った青江三奈や森進一が歌っていた昭和歌謡のブルースですが、ギターやメロディーや声なのかどこがどういいのかわからないが、いてもたってもいられないようなブルースを聞いたのは中学生の頃だったと思う。

あまり詳しくないので墓穴を掘りそうだけどB.B.キングかアルバート・キングのレコードを親父のツレが家に持ってきて親父に「これええやろ」とか言ってた気がします。確かになんとかキングだった。

先月にB.B.キングが亡くなりました。その少し前には「スタンド・バイ・ミー」のベン・E・キングが亡くなっています。

梅雨入りしてちょっとベトつくこんな日は裏寺にブルースがベニヤを震わせ響き渡ります。

こんなことを書きました。“最近よくスーツを着るのはいろいろ劣化していることを痛々しくならないようにうまく表現してくれること。夏は店に入るとエアコンで寒くて仕方がない、そんな店は背広野郎達に合わせた温度設定にしているから俺もスーツを着てやったということ。そして宵の口から飲むことが多くなったのでスーツを着るようになった。その三つの理由。”

そういえばブルースメンはスーツを着て演奏している人が多い。うーんそれはまた別の理由か。さあ今夜の百練恒例聞いて語る祭はB.B.キング。裏寺は路地の国なのだ。カマンベール。2015/6/11

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