第302回 岡林信康編
2016年1月7日(木)18:00より
盃上げ下げピッチを加速させます。
あけましておめでとうございます。昨年もありがとうございました。
年の瀬は聞いて語る祭のご案内も出来ず失礼いたしました。また今年もご案内をさせていただきますのでお付き合いよろしくお願いいたします。今年のお正月に寄席の番組を見ていてさすがにザ・ぼんちのおさむ師匠がやはり突き抜けていました。「ぴろき」というウクレレ漫談もいけていました。そんなわけで新年平成28年初っぱなの聞いて語る祭は岡林信康です。日比谷野音での狂い咲きというコンサートのライブをメインに熱燗やコノワタやナマコでやっていきます。あの名曲「つばめ」や「今日をこえて」が盃上げ下げピッチを加速させます。カマンベール。2016/1/7
追伸 少し前に毎日新聞にうどんの宇宙のことを書きました。
“定食屋のごはんはほんまにおいしいんだけど、どうしてもあとで麺類を食べたくなるのはなぜだろう。さすがに洋食屋でミックスフライ定食やハンバーグ定食ごはん大盛りを食べた後に麺類を食べたいとは思わないが、定食屋で鯖の味噌煮定食や出し巻き定食な感じのものを食べたあとはいつも麺類が食べたくていつも悶々となる。
麺類っていったいなんなんだ。スターウォーズが封切られた直後なので麺類のことも考えたい。それは麺類には宇宙があるからだ。ほんとかね。
昔からある街のうどん屋に行けば品書きにこうある。すうどん、きつね、あんかけ、玉子、しっぽく、けいらん、のっぺい、カレー、鳥なんば、天ぷら、肉うどん、中華そば、鍋焼きうどん。そして裏面には丼だ。玉子丼、きつね丼、木の葉丼、親子丼、肉丼。だいたいどこのうどん屋でも同じ並びだ。この秩序といろいろさにジョージ・ルーカスもヒントを得たのではないかと思う。それならばジャバザハットが鍋焼きうどんなのか。ドラゴンボールもうどん屋の品書きからヒントを得ていると思う。
実は長いことうどん屋でメシを食ってきて一回も注文したことがないものが割とある。一年で少なくとも100回以上は街のうどん屋に行くので今まで4000回以上行ってて一回も食べたことないのは、たぬきうどん、けいらん、木の葉丼だ。思えば似通ったものは食べているのに食べてももらえずなんだかかわいそうだ。人それぞれうどんの好みはいろいろだ。
プロ棋士が将棋会館で対局しているライブ中継を見る私の最大の楽しみは、対局者が昼休憩の時にうどん屋や定食屋に何の出前を取ったかわかることだ。例えば渡辺竜王と郷田王将が12月の順位戦で戦った日は、渡辺竜王は「ふじもと」にロースカツ定食を注文し、郷田王将は「ほそ島や」にカレー南蛮うどんを注文している。夕食休憩では渡辺竜王が「みろく庵」で力うどん、郷田王将は「ふじもと」でとり丼を注文している。
私は東京へ出張で行って時間があれば東京・将棋会館の近くへ行き彼らが出前を取っているうどん屋や定食屋に行って食べている。ちなみに羽生名人はなかなか出前を注文せずに近くのゴルフ練習場の中の喫茶店でメシを食いに行くことが多いと聞いたので次回はそこへ行こうと思っている。
うどんには宇宙がある。ありそうだ。“