あの映画達の音楽が裏寺のベニヤな店に響きます。

いよいよ京都の街中はそこらじゅうで祇園祭のお囃子が聞こえてきました。これが耳に入ってくるとああ一年の後半になったんやなと思うのは私だけでしょうか。先週は水原弘やテレサ・テンが裏寺の百練に流れていました。意外にも若い人らも溶け込んでなんだかいい雰囲気でした。

このあいだ海外から京都に来られる方向けの新聞に居酒屋のことについての原稿を書かせてもらいましたが、居酒屋をどう楽しむかを伝えるのはチョット難しかったです。本当は「ぜひ裏寺に来て飲んで」とだけ書きたかったけどそうはいかず、クネクネ書いてしまいました。

「京都は日本で最も古くからサービス業や飲食店が栄えてきたのではないかと思えるほどよく出来た店や仕組みが多い街なので、地元の人の飲み方や食べているものを見て同じようにするのが楽しむ秘訣だと思う。地元も人も店に入ればその店の常連さんの食べているものを見て注文することも多い。街の鉄則だ。

これでよかったのでしょうか。私らは外国の映画を見て育ってきました。ですので今の街も私も当然まぜこぜです。それを受けて今夜の百練恒例聞いて語る祭は、「ああ映画音楽よ」です。あの映画達の音楽が裏寺のベニヤな店に響きます。さあ、今夜はゴッドファーザーです。カマンベール。2015/7/9